風邪症状、発熱、頭痛、めまい、腹痛、下痢など、はっきりとした症状が出ているときはもちろん、「具合が悪いのだけれど、何科に行ったらいいのかわからない」という場合や急な体調不良、日常の検査、診察、健康相談など、不安に思ったときは、お気軽に当院にご相談ください。
軽い病気も早くかかって早く治しましょう。自己診断は禁物です。なんとなく、だるい、疲れが取れない、頭が重いなどといった、どこに受診をすれば良い迷う場合も、まずは診察を受けましょう。
貧血、甲状腺をはじめとしたホルモンの異常、不整脈、虚血性心疾患、慢性呼吸不全、睡眠時無呼吸症候群、アレルギー疾患、膠原病などが隠れている事もあります。当院ではこのような隠れた疾患の拾い上げを行い、必要に応じて各専門医療機関への橋渡しを行います。
● 主な疾患
■ かぜ症候群とインフルエンザ
「かぜ」とは、鼻・のど・気管などの呼吸器にさまざまな病原体が感染して起こる急性の病気の総称で、正確には「かぜ症候群」と言います。「急性鼻炎」「急性咽頭炎」「急性扁桃炎」「気管・気管支炎」などを含んでいます。病原体のほとんどは、ライノウイルス、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、または子どもに多いRSウイルスなどのウイルスです。病原体はさまざまでも、症状はだいたい似ています。
くしゃみ、鼻水、のどの痛み、咳などの呼吸器の症状と、発熱や頭痛などの全身症状が出現します。
一方、インフルエンザは、のどの痛み・せきなどの呼吸器症状とともに、発熱、倦怠感や筋肉痛、関節痛といった全身症状が強く現れます。原因はインフルエンザウイルスの感染によって起こる病気です。
■ インフルエンザの特徴
- 伝染性が非常に強く、あっという間に人から人へうつり、広い範囲で流行する
- 症状が激しく重症化しやすい
- 肺炎や脳症などの合併症を引き起こして、死に至ることもあること
これらの事項などから、インフルエンザは慎重な予防対策と発生後の対応が必要で、普通のかぜとは区別すべき病気です。 最近は、インフルエンザウイルスの有無を簡単に判定する検査法が普及してきたため、短時間でインフルエンザウイルスに感染しているか診断できます。
流行期(11月~翌年3月頃)前にワクチン接種を行い、発病する可能性を低減させ、重症化を防ぐことをお勧めしています。
生活習慣病は、不適切な食生活、運動不足、喫煙、過度の飲酒やストレスといった生活習慣の乱れが原因で起こる病気です。
無症状で進行する場合が多く、放置すると、脂質異常症、糖尿病、高血圧症などに進展し、動脈硬化による狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞、腎臓病などの命に関わる様々な病気を引き起こします。
生活習慣病を防ぐためには、肥満を避け、適度な運動を心がけることが大切です。
当院では、ただ単に体重を減らすように指導するだけではなく、お一人お一人の体質や生活背景に応じて、無理なく継続する事ができる治療計画を立てます。
● 主な疾患
1. 脂質異常症
脂質異常症(高脂血症)とは、血液中のLDLコレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)が多すぎたり、HDLコレステロールが少なくなる病気です。脂質異常症(高脂血症)をほうっておくと、血管の動脈硬化が少しずつ進んでいき、やがて心筋梗塞や脳卒中などの深刻な病気が引き起こされることになります。
悪玉(LDL)コレステロール140mg/dl以上、善玉(HDL)コレステロール40mg/dl未満、中性脂肪150mg/dl以上のいずれか一つでも認めた場合に脂質異常症と診断します。自覚症状は通常ありませんが、放置すると動脈硬化が進み、脳こうそくや心筋こうそくを引き起こします。LDLコレステロールの目標値は動脈硬化の危険因子をいくつ持っているかで変わってきますが、糖尿病の方は危険が高いため120mg/dl未満となっています。治療として食事療法が重要ですが、目標値に到達しない場合は飲み薬が必要になります。
血液中にある4種類の脂質のうち、多過ぎると問題なのは、コレステロールと中性脂肪です。
脂質異常症には、
- 1. LDLコレステロールが多いタイプ(高LDLコレステロール血症)
- 2. HDLコレステロールが低いタイプ(低HDLコレステロール血症)
- 3. トリグリセライド(中性脂肪)が多いタイプ(高トリグリセライド血症)
の3タイプがあります。
血液中のLDL(悪玉)コレステロールが多過ぎると、動脈の壁にくっついて動脈が厚く硬くなります。だから、高コレステロールが動脈硬化にとって大問題なことは明らかです。
中性脂肪は、それ自体は動脈硬化の原因にはなりません。しかし、中性脂肪が多いと、HDL(善玉)コレステロールが減ってLDLコレステロールが増えやすくなるため間接的に動脈硬化の原因となります。どのタイプかによって治療も違ってくるので、きちんと診断して適切な治療を行います。
2. 高血圧症
血圧は、心臓から送り出された血液が、血管を通るときに血液壁にかかる圧力で、血圧が高い状態が続くと、血管が硬くなり、動脈硬化へとつながります。自覚症状がないため深刻な状態に陥るまで気づかないことが多く、サイレントキラーとも呼ばれています。
長期間放置すると、心臓や脳血管、腎臓に障害をきたし、最終的には心筋梗塞や脳卒中など合併症の引き金となるため注意が必要です。
- ・心臓の病気
- 高血圧が長く続くと、心臓はどんどん血液を送りだそうとして、次第に大きくなっていきます(心肥大)。 また、心臓に酸素を供給する"冠状動脈"にも影響を与えます。高血圧や動脈硬化により、この血管が狭くなり流れが悪くなると、心臓に必要な酸素がいきわたらなくなってしまうのです。これが"狭心症"や"心筋梗塞"につながり、命にかかわってきます。
- ・脳血管の病気
- 硬化した脳の細動脈に圧力がかかって、血管が破裂して起こる脳出血と、動脈硬化で内側が狭くなったところに、血栓(血液のかたまり)ができて血管が詰まり、血液が流れなくなる脳梗塞があります。
- ・腎臓の病気
- 腎臓と高血圧には、とても深い関係があります。腎臓は、小さな動脈のかたまりのような臓器。1分間に約1リットル、血液をろ過して尿をつくります。高血圧により動脈硬化が進むと、"腎硬化症"、さらには"腎不全"にまでなりかねません。こうなると、血液中にあるいろいろな物質のバランスがくずれ、人工透析をしないと生命を維持できなくなってしまいます。
3. 糖尿病
糖尿病は、血液の中のブドウ糖(グルコース)の濃度(血糖値)が高い状態(高血糖状態)が続く病気です。放っておくと、さまざまな臓器に合併症が起こる危険性が高くなります。血糖値は、体の中の「インスリン」というホルモンの作用で、ほぼ一定の値に保たれています)。この血糖を調節する仕組みがうまく働かなくなり、血糖値が高い状態(高血糖状態)が続くようになってしまうのが糖尿病です。
血糖値が高くても、最初のうちは、ほとんど症状を感じることはありません。しかし、血糖の高い状態が続くと、のどの渇き、疲労感、多尿・頻尿などの症状が現れるようになり、次第に全身の血管や神経が傷ついて、全身のさまざまな臓器に影響が起こってきます。
逆に、糖尿病になっても、食事療法や運動療法、薬によって血糖をきちんとコントロールできれば、症状をなくし、合併症を予防できます。
- ・糖尿病の合併症
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糖尿病に特有な合併症としては、3大合併症と呼ばれる「網膜症」「腎症」「神経障害」があります。これらの合併症は重症化すると失明や透析が必要な腎不全、足を切断しなくてはならないこともある壊疽(えそ)などにつながります。また糖尿病は動脈硬化を進める原因のひとつであり、心筋梗塞、脳卒中などになりやすく、これらの病気はときに命をもおびやかします。
一方、糖尿病をきちんと治療すると、こうした合併症を予防できることが、これまでの多くの研究で分かっています。糖尿病と診断された時には、たとえ何も症状を感じなくても、これらのさまざまな合併症を防ぐために、治療に取り組むことがとても大切です。
4. メタボリックシンドローム
内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態を、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。
糖尿病などの生活習慣病は、それぞれの病気が別々に進行するのではなく、おなかのまわりの内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満が大きく関わっています。内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなります。「血糖値がちょっと高め」「血圧がちょっと高め」といった、まだ病気とは診断されない予備群でも、併発することで、動脈硬化が急速に進行します。
■ メタボリックシンドロームを避けるために
- ・食生活を見直す
- 食べ過ぎや欠食などの乱れた食生活は、内臓脂肪をためる原因になります。これを防ぐためには、食生活の改善が欠かせません。バランスのとれた適切な量の食事を心掛けるとともに、食事をする時間や食べ方などにも注意し、1日3食規則正しく食べましょう。
- ・運動習慣を取り入れる
- 内臓脂肪を減らすためには、日頃から体を動かす習慣を身につけておくことが大切です。活発な身体活動を行うと、消費エネルギーが増えたり、身体機能が活性化したりすることにより、血糖や脂質がたくさん消費されるようになり、内臓脂肪が減少しやすくなります。その結果、血糖値や脂質異常、高血圧が改善されて生活習慣病の予防につながります。
また、運動によって消費エネルギーが増加し、体力が向上すると、生活習慣病にかかりにくくなります。
- 医院名:さとうメディカルクリニック
- 院長:佐藤 徹(医学博士/日本消化器病学会認定消化器病専門医/日本消化器内視鏡学会内視鏡専門医)
- 住所:千葉県市川市市川1-10-2 1F
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