消化器内科|市川市のさとうメディカルクリニック

消化器内科

消化器内科について

消化器内科では、食道、胃、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓についての診療・診察を行っております。

主な疾患

1. 逆流性食道炎

逆流性食道炎は、強い酸性の胃液や、胃で消化される途中の食物が食道に逆流して、食道が炎症を起こし、びらんや潰瘍を生じる病気です。このため胸やけや胸の痛みなどさまざまな症状が生じます。
もともと日本人には少ない病気でしたが、食生活の変化によって、最近、患者さんが増えています。
なお胃液の逆流があり、胸やけなどの症状があってもびらんや潰瘍がないものは「非びらん性胃食道逆流症」と呼ばれます。

2. 食道がん

食道がんは、先進諸国中では日本に目立って多く、現在でも増加傾向にあります。50~70歳代に多く、女性よりも男性に5倍も多く発生しています。とくに喫煙する人、毎日お酒を飲む人、また辛い味の刺激物を好む人など、食道をよく刺激する人に多くなっています。食道がんは、早期のうちに発見できれば、ほとんど完全に治癒します。早期発見には、年1回の内視鏡検査が不可欠です。とくに喫煙や飲酒などの危険因子がある人は、自覚症状がなくても定期的に検診を受けることが大切です。

3. 慢性胃炎とピロリ菌感染症

胃粘膜に慢性的な炎症が起こり、胃粘膜が減ってしまう状態を萎縮(萎縮性胃炎)と言います。また胃粘膜萎縮の後、腸粘膜が置き換わってくることがあり、これを腸上皮化生と言います。これら一連の経過はピロリ菌感染によって起こることが分かってきました。さらに、このような慢性胃炎の状態が、胃がんの発生に強く関係している事が明らかになってきました。
ピロリ菌を除菌することで、胃がんになるリスクが大きく減る事が判明してきています。

4. 胃潰瘍と十二指腸潰瘍

従来は潰瘍の原因として、防御因子(胃粘液)と攻撃因子(胃酸、ストレス、アルコールなど)のバランスが崩れることにより発症するとされてきました。ストレスが多く、お酒をたくさん飲むと潰瘍になりやすいというわけですが、近年では潰瘍に関してもピロリ菌の感染が大きく関与している事が判明しています。十二指腸潰瘍は非常に再発率の高い病気で1年内での再発率は85.3%でしたが、ピロリ菌を除菌すると6.8%まで低下したとする報告があります。(Asaka M,et al.:J.Gastroenterol.36,339,2003)
また、胃がんや胃リンパ腫といった悪性の病気でも潰瘍を作りますので、内視鏡検査と組織検査を組み合わせて正確な診断を行う必要があります。

5. 胃がん

胃がんの死亡者数は1990年代まで全がんの中でも最多でしたが、1970年代以降横ばいであり、肺がんに抜かれ現在男女とも第2位となっており、将来的には大腸がんにも抜かれる可能性があります。他のがんに比べて死亡者数が増加していない理由として、1960年頃より胃がんの集団検診が始まって、早期がんが発見できるようになった事、内視鏡検査や手術方法の進歩があげられます。特に近年、胃がんの発生にピロリ菌が深く関わっている事が明らかになり、除菌療法の普及によりますます死亡者数が減少する事が期待されています。ピロリ菌の除菌を行い、定期的に胃カメラを受けることで胃がんは治る病気になったと言えます。

6. アルコール性肝障害と脂肪肝

食事で摂った脂肪は、小腸で脂肪酸に分解され、肝臓に送られます。しかし、糖分や脂質を摂りすぎて、肝臓に送られる脂肪酸が増えると、肝臓で脂肪酸から作られる中性脂肪が肝臓にたまります。
また、アルコールの飲みすぎでも肝臓に中性脂肪がたまります。

脂肪肝は、食べ過ぎや飲みすぎによって肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった肝臓の肥満症とも言える状態です。肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった脂肪肝は、動脈硬化を始めとするさまざまな生活習慣病を引き起こす恐れがあります。

脂肪肝は年代では30~70代に多く、男性では40歳前後、女性では40代以降の中高年に多発しています。アルコール性の脂肪肝の場合は、放っておくと肝硬変に進む事は良く知られていますが、アルコールを飲まない人でも脂肪肝から肝炎、肝硬変、肝臓ガンへと病状が進行していくことがあります。それが、非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis、通称NASH)です。
過食や肥満のほか、糖尿病や脂質異常症、高血圧を合併していると、NASHを発症する可能性が高くなるといわれています。

7. 慢性肝炎、肝硬変

わが国の慢性肝炎の約70%はC型肝炎ウイルス、15~20%はB型肝炎ウイルスによるものです。比較的まれなものとして、女性にみられる自己免疫肝炎(ルポイド肝炎)があります。慢性肝炎は、まったく症状がないことが多いため、診断は血液検査によってなされます。 血液検査の結果、GOT(AST)、GPT(ALT)の値が高いときは、肝臓障害が考えられます。GOT、GPTは、肝細胞に含まれている酵素で、肝細胞が壊れると血液中に出てくるのです。

肝臓障害の原因を調べるには、肝炎ウイルスの検査が重要です。肝臓障害が疑われたときは、必ず血液中のB型肝炎ウイルスの抗原(HBs抗原)、C型肝炎ウイルスの抗体(HCV抗体)を検査して下さい。HBs抗原が陽性であればB型慢性肝炎、HCV抗体が陽性であればC型慢性肝炎の可能性がきわめて高いといえます。超音波により、肝臓の中まで観察することができます。慢性肝炎か否かの判断あるいは慢性肝炎と脂肪肝を区別するのに有用な検査です。また、脾臓が大きい場合は、線維化が進んでいる可能性があります。腹部超音波検査は直径1cm未満のがんでも発見でき、腫瘍(がん)の診断に大変有用です。

C型慢性肝炎に対しては1992年からインターフェロン治療が行われています。単独治療ではウイルスの排除率は高いものではありませんでしたが、ペグ・インターフェロンにリバビリンを併用することにより高いウイルス排除率を得ることができました。B型慢性肝炎においても従来のインターフェロン治療に加えて、各種核酸誘導体による抗ウイルス治療が可能になり治療効果は改善されました。これらの治療が必要と思われる患者様には、適切な専門病院にご紹介致します。

8. 胆石

近年、胆石症の患者さんが増えており、日本人の成人の約8%が胆石をもっているといわれています。胆石の増えた理由は、主に次の2つです。1つは、食生活が欧米化したためで、脂肪の摂取量が増えて、胆石ができやすくなったことです。もう1つは、医療の診断技術が進歩して、無症状の胆石や、小さな胆石も発見できるようになったことです。胆石をもっている人は、中年以降に多く、女性は男性より2倍多いといわれています。胆石症は40歳代の太った女性に多いともいわれています。肥満や過食、不規則な食生活、ストレスなどの生活習慣が影響しているといわれています。

胆石ができる場所によって、次の3つに分けられ、症状が異なります。

・胆のう結石
胆のうの中にできる結石で、胆石のなかで最も多いものです。その大部分はコレステロール結石です。
・総胆管結石
胆管にできる結石のうち、胆のうから続く胆のう管と、肝臓から続く肝管が合流した総胆管にできた結石です。これらの多くは胆のう内にできた胆石が、総胆管に流れ落ちたものです。
・肝内結石
胆管にできる結石のうち、肝臓内部の胆管にできた結石です。胆石のなかでは、数が少ないといえます。

結石の場所、種類により治療方法が異なります。まずは、腹部超音波検査や血液検査で状態を正確に把握することが必要です。また、胆石が胆汁の流れを阻害すると、胆のう炎や胆管炎を引き起こします。この場合は早急に治療を開始する必要がありますので、右肋骨の下~背中の痛み、尿の色が紅茶のようになる、発熱、嘔吐などが見られた場合は様子を見ずにすぐに受診して下さい。

9. 胆のうポリープ

胆のうの内側にできる、隆起性変化を胆のうポリープといいます。胆のうポリープの中で最も多いのはコレステロールポリープで、胆汁に含まれるコレステロールが胆のうの壁にしみ込んで沈着して発生します。他に、良性のものとして過形成ポリープ、炎症性ポリープがあります。
胆のう腺腫は単発で生じて、基本的には良性であるが、一部に異型細胞を伴い癌化する可能性もあります。大きさが10mmを超えた場合は癌を疑い精密検査を行います。
胆のうポリープの症状は特にありませんので、半年ごとに腹部超音波検査で経過を観察する必要があります。

10. 胆道がん

これら胆汁の通り道である胆嚢にできるがんを胆嚢がん,胆管にできるがんを胆管がんと言い,この二つをまとめて胆道がんとよびます。2001年のデータでは胆道がんによる死者は年間約1万5千人で,近年増加傾向にあります。特に胆のうがんの発症に関しては,女性が男性を上回っています。胆のうがんの5年生存率は20%~40%で,外科手術ができる症例は20~30%です。また胆管がんの5年生存率は30~40%で,発症部位では胆管の上部にできるがんが最も多くなっています。
定期的な腹部超音波検査、血液検査を行うことで、早期発見できる可能性が高まります。

11. 膵臓がん

膵臓がんは,治療が困難で,がんの中でも生存率が最も低いがんのひとつとして知られています。日本では年間1万8000人が膵臓がんと診断され,膵臓がんよる死者も年間1万9000人以上になります。全国膵癌登録調査報告(1999年度)によると,膵癌の切除できた症例は全症例の39%で,その5年生存率は13%という厳しい現実があります。膵臓がんの治療が困難な理由の一つに早期発見が大変難しく,発見時には手術が出来ないほど進行していることがほとんどであるという点があげられます。治療が困難なもうひとつの理由は,膵臓がんは早期から浸潤,転移しやすいことです。また,放射線治療においても,臓は多くの臓器に囲まれているため膵臓のみに照射することは困難です。
しかし,近年手術法の改善,重粒子線治療や抗がん剤の研究の進歩により,治療成績の向上が期待されるようになっています。

12. 大腸ポリープと大腸がん

近年国内の大腸がん患者は急増し,この30年間で患者数は約6倍になっています。死亡者数は結腸と直腸を合わせると男性では肺がん,胃がん,ついで第3位で,女性では第1位です。大腸がんは生活習慣病とも言われるくらい食生活が大きく影響しています。大腸がんは早期に発見されれば,ほぼ完治するがんですが,血便や腹痛などの自覚症状がでてからですと,約20%の人に肝臓や肺への転移があり,完治率は大幅に下がります。したがって,「便潜血検査」や「内視鏡検査」を定期的に行い,早期に発見することが,大腸がんにおいてはとても重要です。

大腸がんの90~95%をしめるのは,粘膜層の腸腺に発生するがん(腺がん)です。このタイプのがんは比較的発見が容易で,ポリープががんに変化するまで何年もかかるため,ポリープのうちに切除すれば予防ができます。大腸がんの生存率は比較的高く,5年生存率は平均60%~70%です。がんが腸壁にとどまっている早期のがんでは5年生存率は90%になります。大腸がんは定期的な内視鏡検査によって治る病気です。

13. 炎症性腸疾患

炎症性腸疾患とは慢性的に腸炎を起こす全身の病気です。
潰瘍性大腸炎、クローン病、腸型ベーチェット病などが含まれます。
10代の頃から発症し、慢性的な腹痛、下痢を起こします。放置しておくと、下血、低栄養状態、脱水、発熱などを起こして生命に関わる状態になる事もあります。特定疾患として指定されており、きちんとした診断が行われれば、国から医療費の扶助を受けることができます。最近になって、治療の進歩は目覚ましいものがあり、以前は長期入院が必要だった場合も、外来通院でコントロールできる患者さんが増えてきました。

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